
「クイニーアマン」はアンリ・ルルーが昨年2013年から売り出した、絶大な人気を誇るブルターニュ伝統の焼き菓子の中心に、アンリー・ルルーを代表するキャラメルを仕込んだものです。
アンリ・ルルーというブランドは、世界唯一のキャラメリエ、アンリ・ルルー氏によって生まれ、その名と技は現在、ジュリアン・グジアン氏に引き継がれ、キャラメルとショコラはすべてフランスで作られていますが、経営は日本のヨックモックが行っていて、日本の店舗では、キャラメルとショコラ以外の商品をすべて日本のシェフ・パティシエ尾形剛平氏が作っています。
この「クイニーアマン・オ・C.B.S.」は尾形氏が生み出した傑作。「日本でもブルターニュを感じられる新製品を」と考えて作ったんだそうです。
元々、クイニー・アマンという焼き菓子は、19世紀のブルターニュで、バターは豊富にある一方、小麦粉が不足していたことから、通常のパンよりもバターの割合が高いレシピでパンを作ろうとして、結果、パンとしては失敗ながら、非常においしい焼き菓子として世に送り出されたもの。
食べるときにはオーブントースターか電子レンジで少し温めて食べます。
外はまるで岩のようなゴツゴツした感じで、食感も硬いのですが、圧倒的なバターの風味が口に広がり、その真ん中からフランスで作られているアンリ・ルルー自慢の味、キャラメルがとろりと登場します。
上の写真は「クイニーアマン・オ・C.B.S.」。中に入っているのは、アンリ・ルルーを代表するキャラメル「C.B.S」です。
今年2014年の新作は下の写真の黒っぽいほう。バターをたっぷり折り込み、カカオパウダーとカカオマスをふんだんに加えたショコラの風味香る生地の中心に「キャラメルフレーズ」が丸ごと1個分包み込まれた「クイニーアマン・オ・キャラメルフレーズ」です。
クイニーアマンは六本木ミッドタウンの店で購入できます。
アンリ・ルルーのお取り寄せは
伊勢丹の「バレンタイン」特集で「アンリ・ルルー」を検索すると見つかります。
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バターがたっぷりのパンと言えば、ブリオッシュを思い浮かべるでしょうが、クイニー・アマンはブリオッシュよりはるかにバターの風味が強く、ほんと、バター感は半端ありません。
そこからアンリ・ルルーにしか作れない、あの独特のキャラメルがこぼれ出てきます。
「クイニーアマン・オ・C.B.S.」は塩味のきいたキャラメルが入っていて、甘さと塩のマッチがたまりません。

今年の新作「クイニーアマン・オ・キャラメルフレーズ」はショコラ感ある生地に、ほんのり酸味を感じさせる苺のキャラメルがきいています。
…実は白状すると、わたしはクイニー・アマンの評判を全く知らずに、サロン・デュ・ショコラに行きました。ただアンリ・ルルーのショコラを買ってみたいと思っていて、会場で長い行列に、一瞬引いたのですが、結局おとなしく並んで、ショーケースまで後10人くらいまで近づいたとき
「こちらはクイニー・アマンをお求めのお客様の列です」
の声に気づき
「すみません、わたしはショコラがほしいんですが…」
とたずねると、ショコラを買うなら並ぶ必要はなく、しかもショコラを買えば
「一緒にクイニー・アマンもお求めいただけます」
と言われ、せっかくだから…と買って来ました。
はい、大正解の買い物でした。
そして、事前の勉強不足を反省しました。
アンリ・ルルーのお取り寄せは
伊勢丹の「バレンタイン」特集で「アンリ・ルルー」を検索すると見つかります。
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初出:2014.2.9 更新:2017.1.29