サダハル・アオキは漢字で書くと「青木定治」 。ショコラティエというよりも、ショコラも得意とするパティシエです。
もっぱら職人気質と評判。
サダハル・アオキが修行した店は、すべて無添加で保存料を使わない青山のパティスリー「シャンドン」や、素材を徹底的に吟味し、伝統的製法で作り上げるパリのパティスリー「ジャン・ミエ」など、こだわりを持った店ばかりです。
わたし個人的にも、この人のパティスリー、ショコラはどれも発見が多く、お気に入りのパティシエ。それまで嫌いだったピールを、サダハル・アオキのオランジェットやシトロネットを食べたら、初めて「おいしい!」と思いましたから。
代表作は、オペラを抹茶でアレンジしたバンブー。和の素材を巧みに洋にマッチングさせたスイーツを得意としています。
■サダハル・アオキの略歴
1968年7月1日生まれで、1989年、23歳まで、青山のパティスリー「シャンドン」に勤務後、フランスに渡ります。
パリのパティスリー「ジャン・ミエ」、スイスの三つ星レストラン「ジェラルデ」を経て、パリの「クーデル」では、 アントルメ(=料理後の甘いデザート)のシェフを勤めるかたわら、コンクールにも積極的に挑戦して、1995年にはフランスで長い歴史を持つ権威ある製菓コンクール「シャルル・プルースト・コンクール」のデキスタシオン部門(味について評価される部門)で1位、総合2位になるなど、いくつものコンクールで受賞しています。
1998年6月にはパリ7区に初のアトリエを開設、翌年、パリ13区に拡張移転。
パリ市内のサロン・ド・テ(喫茶店)やレストラン、ホテルへの卸、パーティーへのケータリングを業務としていました。
パリコレクションの時には、「KENZO」や「YOHJI・YAMAMOTO」、「CHANEL(シャネル)」、「UNGARO(ウンガロ)」、「CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)」などメゾンへも納品。
また「日本洋菓子連合会」の国際部パリ支部担当にもなります。日本・大手製菓企業への技術指導なども開始。
2001年12月20日には、パリの中でもパティスリー激戦区である6区に、初のブティックをオープンします。
翌年、元TBSアナウンサーの雨宮塔子さんと結婚。
2003年にはパリ5区に2号店をオープンします。
2004年には、ヨーロッパ最大規模のデパート「ギャラリー・ラファイエット」の食品フロア「Lafayette Gourmet(ラファイエット・グルメ」でパティスリーを販売開始します。
2005年には全日空パリ発東京便機内に「パティスリー・サダハル・アオキ」のパティスリーが搭載され、ファーストクラスやビジネスクラスの客に供されます。
同じ2005年の3月には、東京丸の内の新国際ビル1階に、日本では初めてのブティックをオープンして、人気を集めます。
2006年には東京新宿伊勢丹内にブティックをオープンしました。
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初出:2011.9.9 更新:2016.1.8